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保導連盟事件(ほどうれんめいじけん)
1950年6月25日の朝鮮戦争勃発を受けて、李承晩大統領の命令によって韓国
国軍や韓国警察が共産主義からの転向者やその家族を再教育するための
統制組織「国民保導連盟」の加盟者や収監中の政治犯や民間人など、少なく
とも20万人あまりを大量虐殺した事件。

「朝鮮戦争前後民間人虐殺真相糾明と名誉回復のための汎国民委員会」の
研究では60万人から120万人が虐殺されたとしている。

李承晩大統領が失脚した1960年の四月革命直後に、全国血虐殺者遺族会が
遺族たちの申告をもとに報告書を作成したが、その報告書は虐殺された人数
を114万人としている。

韓国政府の「真実・和解のための過去史整理委員会」は朝鮮戦争の初期に
韓国政府によって子供を含む少なくとも10万人以上の人々を殺害し、排水溝や
炭鉱や海に遺棄したことを確認している。

公開されたアメリカ軍の機密書類にはアメリカ軍将校の立会いと虐殺の承認
などの詳細が記録されている。

イギリス人やオーストラリア人の目撃もあり、アメリカ軍少佐はワシントンに虐殺
の写真を報告しているが半世紀の間隠蔽され続けてきた。

まアメリカ軍司令官のダグラス・マッカーサーにも報告されていたが止めようと
した形跡は見つかっていない。

韓国では近年まで事件に触れることもタブー視されており、「虐殺は共産主義者
によっておこなわれた」としていた。

李承晩(イ・スンマン)
이승만

1956年

韓国の旗 大韓民国臨時政府
初代大統領
任期:1919年 4月10日 – 1925年

日本に併合される前の李朝朝鮮がまるで「東洋の理想国家」であったかのように
アメリカで宣伝、韓国内の朝鮮史賛美は、李承晩の捏造から来ている。

保導連盟事件、済州島四・三事件、国民防衛軍事件のような失政から国民の目
をそらすために激しい反日教育を行い、それが現在でも韓国社会に多大な
影響を与えている。

公の場で「日帝時代はよかった」「今の政府は駄目だ」等の批判をした者を
すべて政治犯として、投獄・拷問・処刑を行った。 

大韓民国成立後のたった2年で政治犯として、投獄された者の総数は日本統治
時代の約30年間の投獄者数を超えた。

今の韓国でも、親日論者として断罪される事が社会的に抹殺されるに等しい
のはそのためである。

反日家であった李承晩は、今度はポツダム宣言で日本が放棄したとする
日本領土を含むいくつかの領土について、返還要求を主張し始めた。

大統領就任の3日後の1948年8月18日の記者会見で「対馬は350年前に日本に
奪取された韓国の領土」と主張、翌1949年1月7日には対馬領有を宣言した。
1950年半島南部で大演習を装って日本への侵攻の準備を始めたことに対して
警告の意味で在韓米軍を引き揚げた
。(朝鮮戦争勃発の要因)
漢江人道橋爆破事件(かんこうじんどうばしばくはじけん)は、朝鮮戦争中の
1950年6月28日韓国軍が避難民もろとも漢江人道橋(漢江大橋)を
爆破した事件。(4000人の市民もろとも橋を爆破

 

概要

日本の敗戦時、朝鮮の抗日勢力においては民族主義者の潮流が衰退し、共産
主義者が各地で主流を占めていた。

李承晩率いる大韓民国政府は、ストライキや武装闘争を挑む南朝鮮労働党
(南労党)を中心とする共産勢力に対して弾圧を行い、1948年12月1日、国家
保安法を制定。

1949年6月5日、要監視対象者の教化と統制をおこなう思想保護観察団体
国民保導連盟」を組織し、翌年にかけて末端組織を全国に拡大した。

「大韓民国絶対支持」「北傀儡政権絶対反対」「共産主義排撃粉砕」「南北労党
暴露粉砕」を綱領に掲げるこの組織には、転向した党員が登録されたほか
抵抗を続ける党員の家族や単なる同調者に対しても登録すれば共産主義者と
して処罰しないとして加盟が勧められた。


保導連盟に登録すると食料配給がスムーズに行われたため、食料目当てに
登録した人々も多かったといわれ警察や体制に協力する民間団体が左翼取り
締まりの成績を上げるために無関係な人物を登録することもあったともいう。

1950年6月25日、朝鮮戦争が勃発。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が侵攻
しソウルに迫った。

6月27日、李承晩大統領保導連盟員や南朝鮮労働党関係者を処刑するよう
命令を発し、同日中にソウルを脱出した。

韓国軍、警察は釜山にまで後退する一方、保導連盟に登録していた韓国人を
危険分子と見なして大田刑務所などで大虐殺を行った。


北朝鮮軍が侵攻していない非戦闘地域の釜山・馬山・済州の刑務所などでも
韓国軍や韓国警察により市民や囚人達が虐殺されたことが確認されている。

済州では同時期に済州島四・三事件による虐殺もなされている

晋州刑務所に収監されていた民間人を馬山の廃坑に連行して虐殺した

韓国中部の忠清北道清州市、清原郡でも虐殺が行われ、清原郡では、100体
以上の虐殺体が発見されており、犠牲者は7000人に上るとされている。

韓国南西部の全羅南道咸平郡の村では、韓国陸軍第11師団によって無実
村民たちが虐殺されたことが明らかにされ、調査委員会は「人道に対する罪」で
あるとしている。

村民たちは韓国軍によって一同に集められると機関銃で一斉射撃を浴びせられ
銃撃が終わると、韓国軍将校は「生存者は助けるので立ち上がるように」と呼び
かけ、これに応じて立ち上がった人々にはさらなる銃撃が加えられた。

1950年7月から9月にかけて、慶尚北道永川市や洛東江近辺の村々では
韓国軍と韓国警察によって、数百名の村民と保導連盟員が虐殺されたことが
確認されている。

韓国政府の調査によってアメリカ合衆国の諜報機関も虐殺を感知していたこと
が明らかにされている。

韓国当局は彼らが北朝鮮軍に呼応して反乱することを恐れたと弁明した。

また、ソウルに侵攻した北朝鮮にとっても、保導連盟員は党を捨てて敵の体制
に協力した者にほかならず、追及・粛清の対象となった。

再び、アメリカ・韓国軍がソウルを奪還すると北朝鮮の協力者とされたものたち
は虐殺された。

南北朝鮮双方からの虐殺を逃れようとした人々は日本へ避難あるいは密入国し
そのまま
在日コリアンとなった者も数多い。

この事件は韓国現代史最大のタブーとも言われ、軍事政権下はもちろん
その後も口に出すのも憚られると言われてきた。

李承晩以来の独裁的・軍事的政権を批判する立場からは、体制によって隠匿
されてきた権力犯罪の一環として糾明の対象となり、盧武鉉政権による
「過去史」清算事業の対象の一つとなった。

この流れを受けて、2004年には、保導連盟署名者の凄惨な処刑が重要な場面
で描かれている映画『ブラザーフッド』が製作・公開された。

2008年1月24日、盧武鉉大統領は保導連盟事件の犠牲者追悼式に送った
メッセージで、国家権力の不法行為に対して包括的な形で謝罪を表明した。

2000年、BBCは12,13歳の少女がアメリカ人の目の前で処刑されたと報じた。

韓国海軍が遺体を海上に投棄したとする韓国海軍提督による証言も掲載した。

2007年12月3日に『ニューヨーク・タイムズ』は、キム・ヨンスク韓国陸軍憲兵軍曹
が1950年6月に韓国陸軍の命令に従い、共産主義者の嫌疑をかけられ警察署
に拘留されている人々を殺害したとする証言を報じた。

キム・ヨンスクは、「銃撃を始めると人々は逃げようとしたがワイヤーで数珠
つなぎにされており、ワイヤーが腕を斬り裂き服を真っ赤にした」など具体的
な虐殺の証言を行った。

『ニューヨーク・タイムズ』は、女性や子供を含めた数万人もの非武装の市民が
裁判もなしに虐殺されたと報じるとともに、韓国政府が2005年に設立した調査
委員会の調査によってアメリカ軍機やアメリカ軍地上部隊非武装の市民
殺害していたことが明らかにされたことも報じている。

2008年9月6日、TBSテレビ『報道特集NEXT』にて日本のテレビでは初めて
大々的に保導連盟事件がとりあげられた。

虐殺に加担した者や生還者が、共産主義者狩りの名の下で、イデオロギーと
は全く関係のない者や2歳児までもが虐殺の対象となったことを証言した。

また虐殺の場となったコバルト鉱山での遺骨の発掘調査の様子が放送され
犠牲者数20万人とも言われる虐殺の一端が明らかとなった。

韓国人自身による真相隠蔽の傾向

上記の同番組(2008年9月6日、TBSテレビ『報道特集NEXT』)の中で、韓国で
の街頭インタビューがなされ、一般的に韓国人が本事件のことを知らない事
放送された。

このなかで真相究明を求める運動家が「保守派である李明博政権は真相究明
を望んでいない」と発言をしているとおり、李明博政権のもとで真相究明がどこ
まで進むのかが懸念となっている。

 なお、韓国紙・朝鮮日報は、2007年3月15日付の社説で「過去史委員会による
壮大な予算の無駄遣い」と題し、保導連盟事件の調査にあたる「真実・和解の
ための過去史整理委員会」(委員長・宋基寅(ソン・ギイン))を指し、「趣味程度
に過去の歴史を書き直したいのなら、何も国民の税金にたからずに「過去史書
き換え同好会」の会員たちで募金活動でも行って、必要経費をまかなうべきだ
ろう」と述べ、真相究明への否定的な社説を発表している。

2012年6月20日にニューヨークのアイゼンハワー記念公園の朝鮮戦争戦没
アメリカ軍人顕彰碑の真横に大韓民国光州広域市と韓米公共政策委員会に
よって日本軍が20万人を超える少女らを性奴隷にするために拉致したとして
慰安婦追悼碑が設置されたことについて、トニー・マラーノはアジアの憎悪を
持ちこんで朝鮮戦争戦没者を侮辱するものであり、建立するならむしろ
朝鮮戦争で韓国軍や警察に殺害された10万人から20万人の韓国人の
追悼碑を設置するべきであると評論している。

韓国軍と警察による処刑を待つ政治犯
処刑者の致死確認を行う韓国軍兵士(アメリカ軍撮影)
韓国軍及び韓国警察により処刑された政治犯
韓国軍兵士による処刑の瞬間
保導連盟事件

処刑される保導連盟員